俺がいちばん米津玄師をまじめに聴いている

というのはさすがに言い過ぎだが、ここ数年間でそれなりにまじめに聴いてきたつもりだ。 まじめに聴くって何だって話だけどまあ「熱心に聴く」に少々の「分析的に聴く」成分を混ぜたくらいのニュアンスで言っている(完全に「分析的に聴く」となると音楽理論…

ビデオゲームに心を救われて何が悪い

あいもかわらず心の底に鉛が沈んでいるような毎日を送っている。休みの日は何もする気になれないし、何をしても気分が晴れない。ただ息をして飯を食っているというだけで、生きているという感じがしない。いや、生きているからこその苦痛を感じているのだが…

「ゲームのなかの命」は命か? ー『UNDERTALE』について

ゲームを起動し、キャラクターを動かし、モンスターを倒し、世界を救う。それはコンピューターゲーム、とりわけRPGが誕生してから、幾度となく繰り返されてきた。 『UNDERTALE』は、その「ゲームを遊ぶ」という人間の営為そのものに向けて、あるシビアな問い…

旅行記2018 大阪・香川・広島・島根編

9月17日、新幹線で静岡から大阪へ向かう。車内でチャンドラーの『ロング・グッドバイ』を読むが、いまひとつ良さがわからない。新大阪のホームにはハローキティの柄の新幹線が停まっていて、サラリーマン風のおじさんが写真を撮っていた。 いったんホテルに…

『騎士団長殺し』における「みみずく」についての連想ゲーム

『騎士団長殺し』における「みみずく」についての連想ゲーム 先に言っておくとこの文章はまともに作品を論じたり解釈したものではない(まあいつもそんな感じだけど)。全部俺の単なる思い付きであり、ほぼこじつけに近い。なんとなく「免色」って漢字が「兎…

『石のまくらに』について

『石のまくらに』について 前回に引き続き、学生のときに書いたものを載せる。せっかく書いたものだし、いつまでもMacのデータ内に置きっぱなしのままにしておくのもなんとなくもったいない気がしたので、拙文ながら衆目に晒してみる。 はじめに 文藝春秋が…

『木野』と「抑圧されたものの回帰」

『木野』と「抑圧されたものの回帰」について これは俺が学生のときに書いたものだ。すこし加筆修正してここに載せることにする。『木野』を読んでいて、ふと「これはトラウマの構造と相似的だなあ」と感じたので村上春樹をラカン的に解釈してみた。なお途中…

俺はプリキュアオタクだ

俺はプリキュアオタクだ。過去15年にわたる全シリーズ全話観ているし、いまでも毎週観ている。 プリキュアを観るようになったのは、2012年『スマイルプリキュア!』の放送が開始され、Twitterでも話題になっていた頃だ。ちょうど中学を卒業する直前くらいだ…

子どもの頃から音楽をよく聴いていた

子どもの頃から音楽をよく聴いていた。 小学校4年生、9歳か10歳の頃だったと思う。漫画『DEATH NOTE』が実写映画化され、クラスでも人気を博していた。その映画版の主題歌であるRed Hot Chili Peppersの「Dani California」「Snow」が、俺が幼いながらにして…

ホラー映画が好きだ

ホラー映画が好きだ。なぜ好きなのか自分でもあまりよくわかっていないが、スクリーンの中で登場人物が無惨に殺されたりするのを眺めていると、なぜだか生きる力が湧いてくる気がする。 しかしホラー映画は「怖くて、楽しい」ものばかりではない。観終わった…

誰に見られるわけでもないのだが

誰に見られるわけでもないのだが、なんとなくまとまった文章が書きたくなることが時折あって、思いつくままにブログを開設してみた。 こういうのはあまり長続きしないたちで、昔から日記なんかをつけ始めてはすぐに飽きてしまうという経験を何度も繰り返して…